10.
方格狻猊鏡
唐時代 7 世紀
来歴:佐野美術館
D. 16cm
A Bronze Mirror with lion-like beast design.
7th century, Tang dynasty, China.
Provenance : Sano Art Museum (Shizuoka)
(番号:ICB11)
SOLD
銘文:玉匣盼看鏡、輕灰暫拭塵。
光如一片水、影照兩辺人。
( 玉匣盼(ふりかえ)り鏡を看て 輕灰暫(あきら)かに塵を拭う
光は一片の水の如く 影は両辺の人を照らす)
唐時代になると、漢時代の方格規矩鏡に倣った文様構成をもつ鏡が製作される。
伝統的に四神を配するものの他には、本作のように瑞獣を配する作例もある。
方格が四葉鈕座のまわりを囲み、その外側に四頭の狻猊(さんげい)と雲気文が半肉彫りで流麗に表現されている。
V字形文の中には小仙岳文があらわされ、外区に銘帯が一周するシンプルな構成である。(1)
註 (1)『 村上コレクション受贈記念 中国の古鏡 』
36頁、70頁、、根津美術館、2011年